病院からのお知らせ

従来のレーザーやラジオ波を用いる下肢静脈瘤の血管内療法よりさらに低侵襲な、瞬間接着剤で治療する「下肢静脈瘤血管内塞栓術」を開始しました


当院では、下肢静脈瘤を瞬間接着剤で治療する「VenaSealTM クロージャー システム」による
下肢静脈瘤血管内塞栓術(グルー治療)を、2020年5月より開始しました。


グルー治療は、下肢静脈瘤の血管内治療の一種ですが、従来のレーザーやラジオ波等の熱を用いる血管内焼灼術に比べ、瞬間接着剤を静脈の中に注入して塞いでしまう方法で、熱が発生しないため、神経などの静脈周囲組織への熱の影響がなく、かつ手術中、手術後の痛みが極めて少ないという利点があります。


さらには従来の治療法では、術後1ヶ月程度の弾性ストッキングを着用をお願いしていましたが、その必要がないということで、特にご高齢の方には、メリットが大きいと思います。

ただし、グルー治療を行うことのできる静脈瘤は限られており、基本となる下肢静脈エコー検査の他に、下肢静脈の3DCT検査で、静脈瘤の状態をより、可視的に捉えることにより、治療法の適応をより正確に判断していきます。

従来から行っている、500例を超えるラジオ波による血管内焼灼術や、小切開下肢静脈瘤切除術(スタブ・アヴァルジョン法)などの経験を踏まえ、最適の治療法を選択する予定でいます。

なお、グルー治療は2019年12月から保険適用になったばかりで、治療可能な施設も限られており、当院は、長野県で2番目、(南信地区では1番目)の実施可能施設となっております。

下肢静脈瘤でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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 「諏訪中央病院の下肢静脈瘤治療のご紹介」

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