ごあいさつ

「ごあいさつ」

新型コロナウイルス感染症は今年5月に感染症法上の位置づけが2類から5類感染症に引き下げられました。しかしながらまだまだ新型コロナウイルスとの闘いは続くと思われます。 当院は地域の自治体病院の務めとして、新型コロナウイルス感染症に対する診療やワクチン接種を、諏訪圏域の各病院・医療機関・行政と連携しながら、職員一丸となって全力で対応しております。院内での感染対策にも最善の努力を行いながら、地域の医療崩壊を招かぬように地域の皆さんと協力して、共にこの難局を乗り越えてゆきたいと考えております。


院長 吉澤 徹

「病院の沿革」

当院のはじまりは、ちの町国保直営諏訪中央病院であり、昭和25年8月に病床数22床で開設いたしました。増築と増床を重ねた後、昭和61年に現在の茅野市玉川に移転新築し200床となりました。平成8年にドック健診センター完成、平成10年6月には増改築工事が竣工、分院91床を本院へ移転しました。平成22年11月に360床。そして平成25年11月の着工から3年5か月に及んだ第3期増改築工事が、平成29年3月に竣工いたしました。平成31年3月には駅前ビル内に10年前に開設された「ほのぼの透析クリニック」を本院の腎透析センターに集約化いたしました。

「諏訪中央病院の基本理念と目指す医療」

当院の基本理念は「やさしく、あたたかい、たしかな医療をめざす」です。地域の皆様に確かで安全な治療や手術を提供することは勿論ですが、常にやさしくあたたかい姿勢で患者さんに寄り添うことを目指しています。
 また、諏訪中央病院は平成29年3月に「新改革プラン」を策定しており、その中で病院の役割を主に次の5点と定めております。
① 八ヶ岳西麓の救急医療を担う
② 高齢者に多い整形外科領域や複数疾患を持つ患者への適切な医療を提供する
③ 在宅復帰に向けたリハビリテーション医療を充実する
④ 在宅で看ることのできない慢性疾患患者の受け入れを、今まで以上に質の向上を図りながら進める
⑤ 安心してこどもを出産し、育てられるよう、小児科産婦人科の充実を図る
そのために一般急性期病棟をはじめ、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟、療養型病棟、緩和ケア病棟などの各種病棟、救急総合診療センター、東洋医学センター、腎透析センター、化学療法センター、在宅地域ケアセンター、ドック健診センター、患者サポートセンターなど、幅広く支える医療の基盤を整備し、医師はじめ医療スタッフの確保に努力して参りました。
中でも救急総合診療センターは当院の特徴であり、ここでは総合診療科と救急科が診療を行っております。総合診療科は患者さんの身体的、精神的問題を的確に診断し適切な対応を行うことを目的としており、救急科は歩いてくる患者さんから救急車やドクターヘリで運ばれてくる患者さんまで、全て断らずに受け入れるER型救急を目指しています。今回増築した北棟は1階に救急総合診療センター、2階に手術室と集中治療室、3階から5階に病棟と屋上にヘリポートを備え、救急・手術・入院の迅速な受け入れと高度医療機関との連携が向上しました。疾病や外傷治療後の早期社会復帰・在宅復帰を目指したリハビリテーションにも力を注いでおり、急性期から回復期を経て在宅まで支える機能的・有機的なリハビリテーションを目指しております。
また、平成28年7月に全面改築工事を終えた2倍の広さとなったドック健診センターには女性専用フロアとパウダールームを設けており、ほとんどの検査がこのセンターのフロア内で可能となりました。
令和元年4月、茅野市の駅ビル内にあった透析クリニックを病院に集約化して72床の腎透析センターとしてリニューアルいたしました。


「地域から信頼される病院を目指して」

専門医・スタッフの充実、療養環境・最新医療機器の整備、「病院機能評価」「赤ちゃんに優しい病院」「人間ドック機能評価」「臨床研修病院機能評価」など各種病院認定の取得、これら様々な不断の取り組みすべてが「たしかな医療の実現」へとつながっているものと確信しています。さらに、良い医療を提供するには優れた医療人を育成し続けることが重要と考え、「臨床研修研究センター」を創設して医師や医療スタッフなど職員の教育にも力を注いでおります。
「やさしく、あたたかい病院、地域に開かれた明るくて親しまれる病院」私たちは常にそうした病院であり続けるため、地域の皆様方の声をお聞きできる機会、病院を肌で感じていただける機会を拡充してまいります。そのため、恒例となった「ほろ酔い勉強会」、「病院祭」、「ホスピタルコンサート」、多くの皆様に関わっていただいているボランティア活動など、今後とも一層のご参加をお願い申し上げます。
「この地域には、地域医療を支える諏訪中央病院がある」これまでも、これからもそう言って頂けるよう、私たちは患者さんとその家族を救うために、全ての職員が一丸となって全力を尽くします。
もとより、これらの役割を果たすには近隣診療所の先生方や病院・諸施設との緊密な連携、そして地域住民の皆様との協力関係が大変重要であると考えております 本年度も引き続き皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和5年1月 諏訪中央病院 院長 吉澤 徹


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